焼入れ合金に対する物理的、熱力学的物性値の計算
(Physical and thermo-physical properties of a heat-treated alloy)
物理的物性値、液体の過程を含む全体の温度範囲に関して計算することができます。計算は、(1)固体の状態で熱処理を指定する
または、(2)凝固の過程をも考慮することが出来ます。これは、流体解析で使用される液相での密度、熱疲労を計算するための膨張係数の差、Ni合金の組成を決定するgamma/gamma' mismatchをも計算可能なことを意味します。
凝固過程計算(Solidification Calculations)と異なるのは、熱処理温度を入力し、その温度以下については、相の割合が固定されているとみなされて計算されます。
潜熱、比熱、エンタルピー、密度、熱膨張係数(線形の拡張)、体積変化、熱伝導率、電気伝導率、電気抵抗、液体の粘性/拡散係数、ポアソン比、ヤング係数、ポアソン比、体積弾性係数、せん断係数。

Young's modulus -Ti alloy


Linear expansion - HSLA steel

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Electrical conductivity - Mg alloy


CThermal expansion - Ni-based superalloy

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Stress-strain curve - Ti alloy

左の例は、Ni AM1単結晶合金のgamma/gamma' mismatchの例で、2つの状態が示されています。温度が850C以下では、gamma/gamma'構造が凍結され(frozen in)、変化することができません。そのときのミスマッチは、室温におけるミスシフト量とその二相の熱膨張係数に管理されます。温度が850C以上になると、gammaとgamma'の量および構成は、凍結が解除され平衡値が変わるため、計算が出来るようになります。そして、高温までの拡張された格子不適合変化率(an enhanced rate of change of lattice misfit)が計算できます。高温域での変化率は、室温でのものより大体小さくなり、実験とも良くあっています。

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